本日、2021年度 衛生士学校講義4回目の講義は、矯正治療における診断に必要とする資料採得の意義と採得方法、抜歯、非抜歯の診断に重要なセファロ分析を含め歯科矯正治療診断についてです。
まず、矯正歯科治療の対象になる不正咬合状態を確認し各資料(セファロ、パノラマ、CTなど)の情報を知ることの重要性について話します。
歯列及び各歯がどの様な状態なのか、どの位置にあるのかを知るためには歯列模型、セファロ、パノラマ、CTの情報は欠かせないのです。その情報から骨格の状態が、上顎前突、下顎前突、上下顎前突、開咬、過蓋咬合、偏位を判断するのです。また、その原因も推測する必要があります。
治療予測、計画を立案するためには、セファロなどのX線から得た骨格的情報と、模型からの個々の歯の情報が必要であり、それらの情報を統合し、矯正治療における抜歯、非抜歯の判断するのです。乱杭歯の状態を並べるだけでは前歯が前方、側方に傾斜し口元が突出した状態になり、口を自然に閉じることができなくなります。また、不必要な抜歯を行う事で前歯が後退し、口唇部が凹み口元が乏しくなることがあるのです。適切な診断する上でセファロ、CTの診断が大事になり個々の歯の状態を含めできる限り得れる情報を収集することが大事になるのです。
まず、今日の授業は、歯科矯正治療の難しさ、そして治療の素晴らしさ診断の必要性、重要性を学生に理解して頂きます。