オトナだって矯正治療をうけられる!
矯正治療は子どもの受ける治療だというイメージは大きく変わり、成人の矯正歯科治療が増加の一途にあります。
歯の矯正はいま、成人でも可能になり、また成人矯正の大きな問題点であった矯正装置の見た目の問題も医療技術の進歩により矯正装置を歯の裏側に付ける方法、セラミックやグラスファイバーなどの材料を使った目立たない矯正法などが可能となったため、成人にとっても矯正治療はより身近なものとなってきました。
以前は矯正というと子どものうちに行うもの、あるいは審美的な目的で女性が行うものと思われがちでありました。
また日本人は理想的な咬合を持つ割合は少なく、不正咬合の方がとても多いといわれています。特に成人の場合は成長発育のコントロールができないことや、他の疾病を併発していることが多く、総合的治療の必要性に加え、社会環境的制約といった問題多くそのため治療期間が長くなったり、料金も高くなりがちでありました。
歯並びが悪いと全身の健康、顔貌にも影響!
歯並びが悪いと歯磨きがしにくいために、虫歯や歯周病になりやすく、口臭の原因にもなります。咀嚼機能も低下し、顎や頬といった他の部分、顔全体までもゆがんでしまうことがあります。
また、歯並びが悪いとかみ合わせがずれて顎関節症の原因にもなり、さらには肩こりや頭痛、胃腸を悪くするといった、全身の健康にも悪影響を及ぼすことが知られています。
その事がコンプレックスとなり、精神的にもダメージを与えることにつながる場合もあります。日本では八重歯には比較的寛大で、女性の場合はチャームポイントになるといわれていた事もありました。虫歯や歯槽膿漏と違って、すぐ痛みがあるわけではないため、治そうという気持ちが少ないように思われますが、欧米では八重歯など、歯並びの悪いことは不正咬合でもあるため、一種の歯の病気という考えが浸透し、病気なんだから治そうという意識が一般的となってきています。
世界共通の認識として歯並びの良さは美しさの象徴となっています。確かに、歯並びを変えただけで顔の印象は驚くほどに変わるものであります。笑った時の口もとが美しければ相手に対しても良い印象を与えることができ、自分にも自信が持てるようになります。日本人の矯正に対する認識は年々高まってきていますが、欧米に比べるとまだまだ低いのではないでしょうか。
大人が矯正を始めたいけどどうすればいい?
近所に信頼できる歯医者さんがいればその先生から教えてもらうのが最善ですが、わからない場合は矯正歯科の認定医を調べてみるのも目安のひとつとなります。日本には下記の2つの矯正歯科学会がありますので、ホームページに掲載されている認定医名簿から探すのがベストな選択ではないでしょうか?